概要
Panel Component MatcherはBVEのアドオン構成ファイルの一つである運転台パネルファイルの編集を支援するツールです。運転台パネルのベース画像上に要素画像を配置する際に指定する必要のある座標を、簡素なテンプートマッチングにより求める機能をこのツールは有しています。
ダウンロード
インストーラ版
Download (Released on 2019-10-07, 1.66MiB/1,748,480bytes)
ZIP版
Download (Released on 2019-10-07, 1.17MiB/1,234,008bytes)
更新履歴
2019-10-07 Version 1.0 初版公開
インストール
インストーラ版をダウンロードされた場合は、ダウンロードしたインストーラファイルを実行し、インストールを行ってください。ZIP版をダウンロードされた場合は、ダウンロードしたzipファイルを解凍し、中に含まれているPanel Component Matcherフォルダを適当な場所に移動してください。
動作環境
Panel Component Matcherは .NET Framework 4.0以降がインストール済みであるWindows上で動作します。もし起動しなかった場合は、下の一覧よりお使いのWindowsに適したランタイムを選んでインストールしてください。
Windowsのバージョン | インストール可能な最新の.NET Framework 4.x |
---|---|
Windows XP | .NET Framework 4 |
Windows Vista | .NET Framework 4.6 |
Windows 7 | .NET Framework 4.8 |
Windows 8 | .NET Framework 4.6.2 |
Windows 8.1 | .NET Framework 4.8 |
Windows 10 | .NET Framework 4.8 |
アンインストール
インストーラ版の場合は、コントロールパネルもしくは設定よりアンインストール操作を行ってください。ZIP版の場合は、Panel Component Matcherフォルダを丸ごと削除してください。
使い方
まず、運転台ベース画像をドラッグ&ドロップして読み込みます。
次に、読み込んだ画像上における配置位置を求めたい運転台要素画像をドラッグ&ドロップします。画面左下に読み込んだ要素画像が表示され、同時にテンプレートマッチングが実行されます。マッチングが上手くいかない場合は、「マッチング設定」を変更した後に「再マッチング」ボタンを押して、マッチングをやり直してみてください。
想定通りのマッチング結果が得られたところで、「出力フォーマット」の一覧より、マッチングによって得られたデータの出力形式を選択します。「クリップボードに出力」ボタンを押すと、「出力フォーマット」の選択に応じた文字列がクリップボードにコピーされます。得られた文字列を、運転台パネルファイルの編集に使用します。
各部機能
メニューバー
ツール
ベース画像消去
運転台パネルのベース画像を消去し、アプリケーションを初期化します。
ヘルプ
ヘルプの表示
ヘルプを表示します。
バージョン情報
バージョン情報を表示します。
マッチング設定
透過色
通常は「自動検出」にチェックを入れておきます。チェックが入っている場合、運転台要素画像がアルファ値を持っているならばそれをそのまま使用します。アルファ値を持たない場合は、マッチングの実行時に透過色として扱われている色の自動検出を試みます。そして検出された色を透過色として設定し、透過色を持つピクセルを透過ピクセルとみなします。
透過色の自動検出がうまく機能しない場合は、チェックを外して手動による透過色の設定を行ってください。透過色の手動設定方法は二種類あります。左の文字列入力欄に6桁の16進数表記でカラーコードを入力するか、あるいは右の四角のクリックにより表示されるカラーピッカーを用いるかのいずれかです。
精度
マッチングに使用するピクセル数を表します。適切な透過色が指定されているにも関わらずマッチングが上手くいかなかった場合、この値を大きくしてみてください。ただし、値の増加に従ってマッチング処理が重くなるため、過大な値を指定することは避けてください。
不透明度しきい値
マッチングのパターンとして使用する運転台要素画像のうち、マッチング対象外とするピクセルの不透明度(アルファ値)の最大値を表します。デフォルトの0では、完全に透明なピクセルのみマッチング対象外となります。最大の255では、全てのピクセルがマッチングに使用されません。追加で描画した影など、マッチングに使用されると不都合な半透明の箇所が運転台要素画像に存在する場合は、この値を大きくします。
再マッチング
マッチング処理を再実行します。
セクション
運転台パネル要素画像の種別を選択します。「DigitalNumber」を選択した場合、各々のデジタル数字画像の高さを表すIntervalの数値も指定する必要があります。現時点では、最も上にある数字画像のみをマッチングに使用できます。
出力フォーマット
マッチングによって得られたデータを、どのような運転台パネルファイル用の文字列として出力するか選択します。「クリップボードに出力」ボタンを押すと、選択に応じた文字列がクリップボードにコピーされます。「Center」は指針要素の設定用に用意したオプションです。ここでの座標値は運転台ベース画像の左上を基準とした、運転台要素画像の不透明部分の中心位置を表します。
名前 | 出力文字列例 |
---|---|
座標のみ | 165, 785 |
Location | Location = 165, 785 |
Location & DtmImg | Location = 165, 785 DaytimeImage = speed.png |
Center | Center = 196, 816 |
セクション全体 | [PilotLamp] Subject = true Location = 165, 785 DaytimeImage = speed.png NighttimeImage = speed.png Layer = |
運転台要素画像
画面の左下には、読み込んだ運転台要素画像が表示されます。画像上に描画される点は、マッチング処理においてベース画像との比較に用いられるピクセルを表します。
運転台ベース画像
画面の右には、読み込んだ運転台ベース画像が表示されます。運転台要素画像とのマッチングが実行されると、マッチング結果をその上に図示します。
ステータスバー
左から作業手順の説明、マウスカーソルが示す運転台ベース画像の座標、運転台ベース画像にマッチした運転台要素画像の位置(Location)、運転台ベース画像の左上から運転台要素画像の中心までの位置(Center)、の順に表示します。